経尿道的尿路結石除去術(f-TUL)

より安心で確実な尿路結石治療法を目指して

当院では尿路結石に対して、軟性尿管鏡を用いた経尿道的尿路結石除去術(f-TUL:flexible transurethral lithotomy)を導入し、2014年以降は年間150件以上のTULを施行しています。
 

低侵襲性に優れた最新機器の導入

2017年1月に最新の尿路結石治療レーザー(Quanta Litho)を導入しました。
Quanta Lithoレーザーは従来から行われている尿路結石レーザー治療装置よりも砕石能力をアップし、さらにダスティング(粉状砕石)機能も強力になりました。

ダスティングとは何ですか?

ダスティングとは、結石を粉状にする砕石方法です。

ダスティングによる f-TULのメリットは何ですか?

 
内視鏡で直接確認しながら、レーザーで結石を破砕・摘出でき根治を目指すことができます。
またダスティングの大きな特徴としては、結石が跳ねないこと出血が少ないので視野が良好なことが挙げられます。
 
TULは手術時間が長くなると敗血症の合併率が上がるため、1時間以上に及ぶ場合は複数回に分けるなど、安全第一の手術を心がけていますが、視野が不良な場合や結石が跳ねてスムーズに砕石できない場合は手術効率が悪くなり、その結果として手術回数が多くなる可能性が高くなっていました。
 
しかし、ダスティングを行うことによって手術効率がよくなり、
手術回数の減少が期待できるだけでなく、患者さんの身体的・時間的・金銭的な負担の軽減にもつながります。
 

f-TULはどのような手術ですか?

f-TULは、軟性(もしくは硬性)尿管鏡を尿管や腎まで挿入し、直接結石を確認しながら、レーザーを用いて破砕します。破砕された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ器具)で回収するため、安全かつ確実に破砕から摘出が可能です。
しかし、両側の尿路結石や大きな結石など1回で破砕・摘出できない場合、尿管狭窄で内視鏡が挿入できない場合などもあります。
患者様の状態や希望に合わせた治療法を選択しています。
レーザーのイメージ
内視鏡
 
 
 
結石(嵌頓・停滞・癒着など)の影響や尿管内でレーザー照射や器具操作等による尿管浮腫が起こるため、術後に尿がスムーズに流れるように一定期間は尿管ステントと呼ばれる細い管を留置します。
 
 
手術の流れ(腎結石の場合)

手術時間はどれくらいかかりますか?

麻酔を含めて2時間です。

痛みはありますか?

通常は、腰椎麻酔下で行います。
麻酔科医が状態に応じて対応しており、安心して治療を受けていただけます。

入院期間はどれくらいでしょうか?

入院期間は3~4日間です。

尿管の管はいつくらいにとれるのでしょうか?

ステント留置期間は、術後の状態にもよりますが、約2週間程度です。
退院後に外来で内視鏡を用いて抜去します。

ESWLとどのように違うのですか?

体外衝撃波砕石術(ESWL)は、文字通り体外から衝撃波を照射して結石を破砕する手術方法です。当院でも、2004年から導入し治療を開始しています。
X線透視下で結石の位置を確認し、照準を合わせ、体外から衝撃波を照射することで結石を破砕することが可能で、腰椎麻酔下で痛みが少なく、体への負担が少ない優れたメリットもありますが、破砕された結石が排出される時に痛みを生じたり、結石の位置や硬さにより破砕されないことや完全に破砕されないというデメリットがあります。
結石の硬さでCT値1000以上は、ESWLで破砕されないため、f-TULをお勧めしています。
 
【症例】左多発尿管結石症、右腎結石症 ESWL術後
CT画像
左尿管に3つの結石(矢印)を認め
水腎症・水尿管症を呈している。
尿管鏡画像(術中)
画面下側に結石を認める。
結石をレーザーで破砕した。
KUB(術前)
CT画像と一致して左尿管に
3つの結石を認める。
KUB(術後)
左尿管結石は、破砕・摘出されている。
術後、尿管ステント留置中。

当院の実績

医療法人尽心会 亀井病院
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