診療部(医師)
慢性腎臓病(CKD)領域
腎不全患者の血液透析導入から維持透析はもちろん、透析に関連する合併症にも対応しております。特に透析患者の生命線であるブラッドアクセスのトラブルに対して、内シャント手術(自己血管、人工血管)、シャントPTAなどで緊急対応しております。
そのほかの全身的(脳神経、循環器、消化器など)合併症は、公的病院との連携により迅速に対応しております。また保存期腎不全の患者さまに対する食事指導、服薬指導など、医師・コメディカルスタッフがそれぞれの立場から患者の治療に当たっております。
緩和医療領域
治癒が困難となった悪性腫瘍や末期腎臓病の患者の身体的苦痛や精神的苦痛をチーム医療によって和らげ、よりよく生きるための援助、自立に向けた全人的ケアを行っています。
特にがん性疼痛については、早期よりオピオイドを積極的に使用し、除痛を行っています。
根治治療目的の副作用が強い抗癌剤治療は行っていませんが、症状緩和の目的で、副作用の少ない抗癌剤治療は患者の希望により対応しています。また、高カルシウム血症や腸閉塞に対する特殊な薬物治療(ビスホスホネートやソマトスタチンなど)も積極的に導入しています。
●当院を受診される患者さま(治癒が困難となった悪性腫瘍)の受診される時期が遅過ぎる印象を持っています。全身状態が悪くなってからですと、本当に何もできないうちに旅立たれてしまいますので、治癒を目的とした治療が期待できなくなったことがはっきりした時点で、早めに受診していただければと考えています。