膀胱水圧拡張術・ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道的)
当院の実績
間質性膀胱炎とは
間質性膀胱炎は、細菌感染で起こる普通の膀胱炎ではありません。
症状としては、頻尿・尿意切迫感・膀胱痛などがあります。
しかしこれらの症状は過活動膀胱や慢性膀胱炎、慢性前立腺炎など多くの他疾患でも見られるため、間質性膀胱炎として診断されず、他疾患として治療を継続されている方は少なくありません。
特に、中高年の女性に多くみられます。
原因は?
尿路上皮機能不全、自己免疫、感染などの様々なものが考えられますが、決定的なものはまだわかっていません。
特定の飲食物と症状の関連性が指摘されており、コーヒー・チョコレート・アルコール・柑橘類・香辛料などが挙げられています。
特有の症状は?
間質性膀胱炎特有の症状として、畜尿時に悪化して排尿後に改善される膀胱痛があります。
ですが実際にこの自覚症状がある方は半数程度です。
膀胱容量が低下しているので、1回の尿量が200ml以下にも関わらず強い尿意を感じる場合には、積極的に疑う必要があるでしょう。
膀胱鏡検査を行うことで、間質性膀胱炎に特徴的な所見を確認できる場合があります。
治療方法は?
●膀胱訓練 (尿意を少し我慢してから排尿する訓練)
●薬物療法
●膀胱水圧拡張術
があります。
膀胱水圧拡張術の実績に関しては上記グラフをご覧ください。
入院スケジュール
入院前
外来診療の際に、手術の説明や同意書の説明・確認をおこないます。
現在飲んでいるお薬で入院中に中止するものの確認をおこないます。
入院、術前オリエンテーションをおこないます。(病棟案内、入院生活について、病気について、内服中の薬の確認)(手術前後の予定や入院準備について)
手術前
入院の際には、内服薬を全て持参してください。
入院診療計画書の説明や確認をおこないます。
手術室看護師が訪問して、麻酔の体位を練習します。
手術開始の8時間前から絶食です。
手術開始の3時間前から絶飲です。
術衣に着替え、入れ歯、金属類をはずします。
手術室へ行く前に排尿を済ませます。
手術室にて、抗菌薬の入った点滴をします。
手術後
尿道バルーンカテーテルを留置します。
翌日まで点滴をおこないます。
帰室後4時間はベッドで安静にしてください。
問題がなければ帰室後1時間後から飲水、2時間後から食事が可能です。
手術後1日目 ~
個人差はありますが、術後3日目には退院していただけます。
術後1~2日目に尿道バルーンカテーテルを抜去します。
抗菌薬(内服薬)が処方されることがあります。
主治医の許可出ると入浴ができます。
服薬説明など退院オリエンテーションをおこないます。
手術後しばらくは血尿が出ます。症状の程度に応じて対応させていただきます。
痛みや尿意がある時は我慢せず、看護師までお知らせください。