前立腺生検
前立腺生検とは?
前立腺の組織を一部採取して、その組織を顕微鏡で観察する検査です。
どのような検査なの?
前立腺がんの検査では、血液中の腫瘍マーカーの値を調べるPSA検査に加え、直腸診、超音波検査、MRI検査などがおこなわれます。その結果、がんが疑われる場合には確定診断として前立腺生検をおこないます。
前立腺生検は、超音波で前立腺を観察しながら12か所のサンプルを採取する生検に加え、MRI検査でがんが疑われた部位をサンプル採取する生検も加えて行ってきました。しかし、標的が小さい場合や超音波で見えにくい場合は、正確な穿刺が難しいという課題がありました。
MRI-US フュージョン前立腺生検
近年、MRI画像を超音波画像に融合(融合:フュージョンという)し、リアルタイムに表示させることで穿刺の精度を上げる、MRI-USフュージョン前立腺生検への注目が高まっています。
これは、MRI画像を超音波画像に同時に表示し、リアルタイムに表示させ、超音波ガイド下で前立腺針生検を行う方法です。
超音波画像のみで行う従来の前立腺生検より、MRI画像を融合させることで、その病変をターゲットにした生検をする場合、術者にとって視覚的認知が可能となり、がんの検出率を向上させることが期待されています。