病院統計トップページ > 医療の質向上のための取り組み > 病院統計亀井病院における過去5年間(2019~2023年)の主な臨床指標をお届けいたします。臨床指標を測る目的は、提供している医療の質が良い方向に向いているかどうかを可視化して共有し、病院全体で改善を進め、適切な医療の提供につなげる事にあります。臨床指標の公表を続けることで、私たちの仕事の透明性と信頼性を高め、ご紹介元の先生方と共により一層、効果的かつ適切で安心な地域連携を進めてまいります。最終更新日:2024.4.5診療情報管理室医療活動の結果疾病大分類別退院患者数主な手術実績職員の予防医療への取り組み報告・記録看護透析医療活動の結果入院された患者さまののべ人数です。 外来受診された患者さまののべ人数です。 初診料を算定した患者数の推移です。 外来のべ患者数と入院のべ患者数に対する割合を示す指標です。入院加療を重視しているか、外来診療を重視しているかを判断するひとつの目安となり、入院延患者数が多くなるほど、比率は小さくなります。 紹介率は、他の医療機関や施設から紹介されて当院を受診された患者さまの割合です。一方、逆紹介率は当院からほかの医療機関に患者さまを紹介した割合です。この数値が高いほど、他の医療機関と連携が図れていることを表しています。地域連携の信頼を深め、安心して患者さまをご紹介いただける体制を整えております。 急性疾患を取り扱うのか、慢性疾患を取り扱うのか、病院の特徴が現れます。慢性疾患の患者さまが多いと在院日数が長くなります。 退院後30日以内に再入院された患者さまの内、病気の悪化などにより予定外で入院された患者さまの比率です。入院時の治療が不十分であったこと、回復が不完全な状態で退院させたこと、退院後の療養生活が不十分であったことなど、様々な要因が考えられる指標です。退院後の療養生活の指導を適切に行うことで、再入院率は低下します。 診療報酬制度で定められた、在宅復帰率と重症度、医療・看護必要度の割合です。2022年度の診療医報酬改定で、在宅復帰率は80%以上、重症度、医療・看護必要度は28%以上必要となりました。 疾病大分類別退院患者数当院は「腎・泌尿器疾患に関する診断と治療(透析療法を含む)、および緩和医療」にフォーカスした病院です。退院患者さまを疾病分類すると、当院の特徴がはっきりご覧いただけます。主な手術実績 現在、当院で行っている主な透析は血液透析(HD)と血液透析ろ過(HDF)です。血液透析ろ過(HDF)とは、従来の血液透析療法にろ過を加えた治療法です。置換液を補液しながら治療することで効率的な老廃物除去ができ、体の負担が少なくなります。職員の予防医療への取り組み健診は、疾病の予防・早期発見・治療につながります。当院では、予防医療の重要性を認識し、職員全員に健診の受診を促しています。 健康を守るうえで、禁煙は重要な予防医療のひとつに挙げられます。当院では、喫煙者に禁煙を促し、希望者には禁煙をサポートしています。 病院職員のインフルエンザ感染は、患者さまの治療に影響を及ぼすことにつながります。患者さまと職員のインフルエンザ感染を予防するため、職員に対しては積極的にワクチンの接種を促しています。 報告・記録退院時サマリとは、患者さまの病歴や入院時の身体所見、検査所見、入院経過など、入院中に受けた医療内容のエッセンスを記録したものです。一定期間内に退院時サマリが作成できていることは、病院の医療の質を表すバロメーターのひとつとなっています。 看護転倒転落発生率は、【年間の転倒転落件数】÷【年間の延べ入院患者数】で算出します。入院患者さまの高齢化などにより、転倒の危険性は高まっています。適切なアセスメントを行い、リスクを回避できるよう対策をとることで、患者さま・ご家族が安心して入院できる環境を整えています。 褥瘡発生率とは、調査日に褥瘡を保有する患者数(入院時既に褥瘡保有していた患者さまは除く)と調査日の入院患者数から割り出したものです。当院では全ベットに体圧分散マットレスを配置した上に、体位交換やスキンケアを頻回に行い、褥瘡発生リスクが高い場合は圧切り替え型エアマットレスを使用し予防しています。重症患者が増えたときでもすぐに対応できるようにエアマットレスの数を増やし、ADLが低下した場合にも早期に使用できるように準備しています。 透析日本透析医学会による腎性貧血治療のガイドラインでは、貧血治療の目標値をHb(ヘモグロビン)が10.0~12.0g/dL(若年者も含む)と定めています。当院では、2021年の全国の割合62.9%より28.2ポイント高い結果となっています。 透析効率(Kt/V)とは、血液透析中に体液がどれだけ浄化されたかを示す指標の一つです。日本透析医学会による血液透析処方ガイドラインでは、Kt/Vの目標値は最低で1.2と定め、1.4以上が望ましいとしています。当院ではそのガイドラインに沿って治療を行い、1.2以上を満たしている患者さまの割合は85%以上を維持し、2021年の全国の割合87.9%より2.5ポイント高い結果となっています。